無口な上司の甘い誘惑②~究極の愛~
オレは少し驚いて、

キュッと愛奈を抱きしめる・・・

「どうして泣くんだ?」


「俊が私の事、信じてくれたから・・・

もし誰も信じてくれなくても、

俊さえ信じてくれれば、私はそれでいい」


「バカだな・・・

オレはいつだって愛奈を信じてる」



オレの言葉に、

愛奈は嬉しそうに笑った。


「・・・あの」


「ン?・・・まだ何かあるのか?」


「・・・」


なかなか話し始めようとしない愛奈。


「何でも話せ・・・

愛奈の事はすべて知りたい」

優しい口調でそう言うと、

愛奈はオレの胸に顔を埋めたまま、

静かに喋り始めた。
< 65 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop