無口な上司の甘い誘惑②~究極の愛~

愛奈side

そして迎えた地獄の土曜日。

重い足取りで、

指定されたレストランに入っていった私。


「遅かったね?」

笑顔で言った仙堂部長。


「・・・すみません」

笑顔一つ見せない私。



「せっかくの食事なんだから、

もっと楽しそうにしてもらえる?」


「…無理です」



全く態度が変わらない私に対して、

クスクスと笑いながら、

「まぁいいか・・・

何が食べたい?」


「・・・」


「愛奈?」


「呼び捨てにしていいのは、

友人と、大事な旦那様だけです」

さすがにこの言葉には、

仙堂部長も苦笑い。
< 67 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop