似非恋愛 +えせらぶ+

『デート?』

 そういえば、同級生と再会した話はしたけど、ちゃんと小城君のことを伝えていなかった。

『前に話してた、不動産屋で再会した大学時代の同級生の子とだよ』

 そう返信して、私は肩に力が入っていることに気づいた。なんで、緊張しているのだろう。
 今度もまたすぐに返事が来た。

『そっか』

 ただそれだけ。

 いったい何が訊きたかったのかよくわからず、私は特に返信しなかった。






 まさか、それから毎日斗真からメールが来るとは、想像だにしていなかった。
 内容は些細なものだが、だいたい私が何をしているのかを訪ねるメールで、応えたら短い回答が来て終わるというやりとり。





 正直、いらいらした。
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