ラストフレーズ
(ユメのメール)
『こんちわ!ユメだよ!覚えてるかなぁ?あの日以来全く連絡来ないけど全然路上ライヴやってないの?』

(ボクのメール)
『覚えてるよ☆なかなかイイ曲ができなくてねぇ…ライヴやりたくてもできないのよね…』

すると思いもよらない返信が帰ってきた…

(ユメのメール)
『じゃあ私も手伝うよ♪明日の夜8時に公園にこれる?』

まさかの展開だった…

思わずくわえていたタバコを地面に落とした。

確かに今の作曲状況じゃライヴもできない。

ライヴができないとユメにも会えない。

そして、ユメとミサコが似ているか確かめられない。
でも、この誘いを受けたら、ユメと二人きりになったら、ボクはユメに恋をしてしまうんじゃないのか?

などと一瞬でいろんな事が脳裏に浮かんだ…

結局、ボクはユメの誘いを断る事ができなかった。

その夜、家に着くなりボクはベットに倒れ込み、そのまま眠りについた。

バイトで疲れていたから?
それともユメに会える事が確定したから?

どちらにせよボクは作曲活動をしないまま寝た。


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