ラストフレーズ
「ユメちゃん…今から俺、うちに帰って曲の入ったCDを持ってくるから、来週までに詞を書いてきてくれない?」

「えっ?私でいいの?」

「一緒に作るって言ったのはユメちゃんじゃん?」

するとユメはニコッと笑い了承してくれた。

ボクは急いでうちに帰り、机の引出しの奥に入っているCDを取り出し、急いで戻った。

公園に戻るとユメは携帯をいじりながら待っていた。
「お待たせ!」

「そんなに待ってないよ☆でも夜の公園ってやっぱり怖いもんだね。」

「ユメちゃんも連れてけば良かったね。焦ってて全然気付かなかったわ。」

そう謝罪するとユメは少し恥ずかしそうに

「さっきの事なんだけど…今からあなたの家で作っちゃダメ?」

「えっ!?」
ボクはかなり動揺した。

「なんか自信なくて…それに作曲した人のイメージだってあるでしょ?それも参考にしたいから…ダメ?」
顔を真っ赤にしながらお願いしてくるユメはとても可愛かった…

「親は心配しないの?」

そう言って断る方向に持っていこうとしたが、

「大丈夫…友達んちに泊まるって言ってあるから…」
長い沈黙の後…結局、ユメはうちに来る事になった…




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