ラストフレーズ
もうこんな時間かぁ…休憩し過ぎたみたいだな…ユメちゃん眠くない?」

申し訳なさそうにボクは聞いた。

「うん…ちょっと…でもまだ全然出来てないじゃん…」
ユメも申し訳なさそうに言った。

「大丈夫。1日でここまで出来たら充分だよ。」

「本当に?良かった♪じゃあ寝よっかな。」

一転してユメは笑顔に変わった。 ユメはいつも自然体だ。会ったばかりのボクの前でも飾らずにいろんな表情を見せてくれるのが嬉しかった。

「ユメちゃんはベット使いな。俺はソファーで寝るから。」

「やったぁ♪ありがとう。」

そう言ってベットに横たわったかと思うと、ユメはすぐ寝てしまった。

「ありがとう。お疲れ様。」

そう言ってボクはユメにそっとタオルをかけた。

ボクも寝ようとソファーの方に目を向けた瞬間、

「シュン…行かないで…」
驚いて再度ユメを見た。
ユメは涙を流していた。

その時、ボクはなぜあんなに明るく元気なユメあんなに悲しい恋愛の詞をかけたのかがわかった気がした。
ユメが詞を書いていたノートに一言書き足してボクも寝た。
“Your tear drop wash away sadness and make you strong”
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