ラストフレーズ
意味は…

“涙は悲しみを洗い流し、君を強くしてくれる…”

恐がらずに新しい恋を見つけて欲しいという願いを込めて書いた…

これがユメへの最初のプレゼントだった。


翌朝、目覚めるとユメはまだ寝ていた。時計の針は12時を回っていた。

「やっべ!ユメちゃん!学校大遅刻だよ!!」

慌ててユメを揺すって起こすと、

「今日土曜日だよ…なに寝ぼけてんの?」

と完全に寝起きの声でつっこまれた…

「あっ…ゴメン…」

そう謝るしかなかった。

さすがに12時にもなって眠気もなくなったボクは、昼食を作ることにした。

今日のランチはトマトの冷製パスタ。

作っているとユメが起きてきた。

「おはよ~昼ご飯なに~?」

「トマトの冷たいパスタですよ、お嬢様♪早くシャワー浴びてきな。」

寝ぼけ顔のユメをちょっとからかった。

ユメがシャワーを浴びて終わる頃ちょうどパスタが完成した。

「美味しそ~!早く食べよ♪」

シャワーを浴び終えたユメがパスタに飛びついてきた。

「じゃあ食べようか。」


『いっただきまぁっす!』
ボクらは声を揃えた。

「うん、ウマイ!キミを私の専属シェフに任命する!!」
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