ラストフレーズ
…“ブチッ”…
ボクの中で何かが切れた。
次の瞬間、視界がボヤけて意識が遠退いた感じがした。
「テメェら…覚悟は出来てんだろうな!!」
そう怒鳴ったとこまでは覚えているが、その後は完全に意識を失っていたらしく何も覚えていない…
気がつくと壊れたギターを持ってボクはステージに立っていた。会場中を見渡したけど他のメンバー(タツヤも含む)も殴り込んできた高校生もライヴに来てくれた客もみんなうずくまったり倒れたりで誰一人として立っている人間はいなかった…
まるで戦場にきたみたいだった…
とりあえずタバコを吸おうとポケットに手を入れた時、会場のドアが開いて一人の女の子が現れた。
その子は走ってきたらしく息を切らしていた。
初めは驚いた顔をしていたが、ボクの姿を見て状況を理解したようだった。
そして、倒れている人達をまたぎながらボクに近づいてきた。
「なんか用か?」
ボクはその子を睨み付けた。
するとその子はボクの手をとって目を潤ませて言った。
「この手は不思議ですね…たくさんの人を傷つける事も出来るけど、綺麗な歌を作って幸せにさせる事も出来る…」
ボクの中で何かが切れた。
次の瞬間、視界がボヤけて意識が遠退いた感じがした。
「テメェら…覚悟は出来てんだろうな!!」
そう怒鳴ったとこまでは覚えているが、その後は完全に意識を失っていたらしく何も覚えていない…
気がつくと壊れたギターを持ってボクはステージに立っていた。会場中を見渡したけど他のメンバー(タツヤも含む)も殴り込んできた高校生もライヴに来てくれた客もみんなうずくまったり倒れたりで誰一人として立っている人間はいなかった…
まるで戦場にきたみたいだった…
とりあえずタバコを吸おうとポケットに手を入れた時、会場のドアが開いて一人の女の子が現れた。
その子は走ってきたらしく息を切らしていた。
初めは驚いた顔をしていたが、ボクの姿を見て状況を理解したようだった。
そして、倒れている人達をまたぎながらボクに近づいてきた。
「なんか用か?」
ボクはその子を睨み付けた。
するとその子はボクの手をとって目を潤ませて言った。
「この手は不思議ですね…たくさんの人を傷つける事も出来るけど、綺麗な歌を作って幸せにさせる事も出来る…」