ラストフレーズ
歌でボクを評価してくれたのは彼女が初めてだったのでボクは彼女の一言が嬉しくてたまらなかった。
「俺の歌聞いた事あんの?」
「はい。前回のライヴ、聞きに行きました。一目惚れしました。」
そう冗談混じりに言った後彼女は涙目でニコッと微笑んだ。
その眩しいぐらいの笑顔はボクの身体中の痛みを、そして心の傷を癒してくれた。
「お前、女神か?」
と真剣な顔で聞いたボクを見て彼女は吹き出した。
「さすがミュージシャンですね。そんなクサイ台詞真顔で言う人初めて見ました。」
ケタケタと笑う彼女につられてボクも笑った。
ボロボロのライヴハウスにボクとその子の笑い声だけが響いていた。
「これからどっかいかない?俺、君ともっと話したい。」
「えっ?こんな状況でナンパですか?やっぱり不思議な人ですね。」
「こんな状況ぐらいここのオーナーはなんとかするさ♪」
「そんな無責任な事言って…後で問題になったらどうするんですか?」
「そん時はそん時。じゃあ行こうか?」
半ば無理矢理にボクは彼女をライヴハウスから連れ出し、バイクの後ろに乗せた。
「名前聞いてなかったよな?教えてくれるか?」
「雪沢ミサコ…」
「俺の歌聞いた事あんの?」
「はい。前回のライヴ、聞きに行きました。一目惚れしました。」
そう冗談混じりに言った後彼女は涙目でニコッと微笑んだ。
その眩しいぐらいの笑顔はボクの身体中の痛みを、そして心の傷を癒してくれた。
「お前、女神か?」
と真剣な顔で聞いたボクを見て彼女は吹き出した。
「さすがミュージシャンですね。そんなクサイ台詞真顔で言う人初めて見ました。」
ケタケタと笑う彼女につられてボクも笑った。
ボロボロのライヴハウスにボクとその子の笑い声だけが響いていた。
「これからどっかいかない?俺、君ともっと話したい。」
「えっ?こんな状況でナンパですか?やっぱり不思議な人ですね。」
「こんな状況ぐらいここのオーナーはなんとかするさ♪」
「そんな無責任な事言って…後で問題になったらどうするんですか?」
「そん時はそん時。じゃあ行こうか?」
半ば無理矢理にボクは彼女をライヴハウスから連れ出し、バイクの後ろに乗せた。
「名前聞いてなかったよな?教えてくれるか?」
「雪沢ミサコ…」