忘れないでー好きなまま、さよなら-
俺は、
 笑い返すことも返事もせず
 歩いていく。


「待って!」


俺は、
 驚いて振り返る。


「なんだよ」


冷たく言う。


何でこんな言葉しか
  出ないんだろう。
 

距離が、
 近くてドキドキしていたのもある。


「はい!」


渡されたのは、
 昨日の鶴だった。


あゆみ、
 綺麗に戻してくれたけど拒否した。

持っててくれたんだ。



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