忘れないでー好きなまま、さよなら-
みんなが帰っていく中


あゆみが
病室の花瓶の水を手入れし


「幸男、私は帰るけど明日も来るね」


笑いかけているのを見ながら
俺は決めた。





「みんなも静かにして。
 他にも患者さんいるんだよ。じゃあね」


帰ってしまうようだ。


何か、
用事みたいで
あゆみが焦っていた。


でも、
俺は追っかける・・・




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