忘れないでー好きなまま、さよなら-
「何なのよ。俊ちゃ・・・」


俺は、
あゆみの言葉を遮った。


「泰を良い気になって
 おちょくるな」


一瞬、目元に浮かぶ涙を見た。


しかし
あゆみは率直に打ち明けてくれた。





「私、福祉のバイトしてるの。」


バイト?


福祉??


「バイトを?」


「学校では福祉専攻科だから。
 色んな人がいて、ただ微々たる物で
 ボランティアのような感じ。
 夜は、遅くまではしないけど
 片付けもあるの。
 だから、私、頑張ってるの。
 だから、泰に・・・」


又も遮ってしまっているけど
きちんと分かりたかった。

 
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