忘れないでー好きなまま、さよなら-
駆けてゆく
あの足音は泰だ。


なんだか遠目でしかないけど
涙を拭ってるように見える。


気のせいか。
気のせいなのか。





ショックを覚え
逃げ出したんだろう。


こんな場所、
俺も居たくないもんなぁ。





「馬鹿やろー。
 
 何で今なんだよ。
 
 お前、自分で何言ってるのか、
 分かってるのか。」


「俊・・・」


「お前、馬鹿か。馬鹿!!」


俺は
あゆみに吐き捨てて去っていく。


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