忘れないでー好きなまま、さよなら-
俺は、
 ドキッとした。





「良かったね、俊ちゃん。良かったね」


俺をきつく抱きしめてくる。


俺も、あゆみを抱きしめる。


「良かった。良かった」


俺らは、
 寒空の中
 病院の外で喜びを表し

この時、
 泰の初恋の相手を

俺も
 意識し始めていた。





「泰。」






その翌日ー・・・

 




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