忘れないでー好きなまま、さよなら-
第⑯章 運命のヒト

俊side

俺と泰の2人で
 病院の屋上から見た風景が忘れられない。


その日は、
 泰が咳き込んでいて辛そうだった日。


確かに、
 その日は、寒くて凍えそうで
 春は近くまで来ている事が嘘のような気温だった。





「大丈夫か?寒いんだろ?
  部屋、行くか?」


「いい。何でもない。気分が良い。」


空気も澄んでいて、
 美味しかったのは言うまでもない。


思い切り、
 空気を吸っていた。


「それに、
  最高だよ。この空気。」


いつもみたいに・・・
 昔みたいに笑っていて・・・


  



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