忘れないでー好きなまま、さよなら-
「先生、今帰るんですか?」


「うん、清水君は塾かな?」


「はい・・・」


私は、
 その場にいられなくなって去った。

妙に仲良く話をし、
 入っていける感じでもなかった。


木の陰から
 様子を伺っていると

先生を想っているのか、
 慕っている風に見えた。


「先生に相談があって」


そこで
 見せた先生にだけに照らす輝く顔。

私には
 あんなキラキラみせてもくれない。
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