忘れないでー好きなまま、さよなら-
悔しくなり
 私は走って帰ろうとしていた。


曲がり角で


「あゆみちゃん!? あゆみちゃんだよね?」


幼馴染の泰だと分かり、
 安心して振り返った。


「何やってるの?」


この笑顔が安らぐ。


「泰こそ、何してるの?」


「晩飯の調達だよ!」


「晩飯? 泰が作るの?」


笑顔にホッとし


「行こう!」


「行こう!って塾でしょ?」


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