忘れないでー好きなまま、さよなら-
私に、
 そういってくれて


「少し、我慢してね!」


「痛い!!」


「オーバーだよね。医者の娘が!」


「だって、ひどいんだもん!」


「しょうがないな!」


私に向かって
 頭をコツンと叩く泰。

そして、泰の笑顔。


絆創膏まで貼ってくれた。


「何かあったの?」


「え?」


「さっき、泣いてたでしょ」


バレてたんだ・・・。

でも、嬉しかった。

泰が分かっててくれた事。
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