忘れないでー好きなまま、さよなら-

泰 side

俺は、
 商店街の八百屋で
買い物をしたところで
あゆみちゃんを見つけた。


「あゆみちゃん?」


そう。


やっぱり、
 あゆみちゃんだった。


何だか、元気がなく心配ではある。


「どうしたの?」


「夕飯の買い物だよ」


「え? 泰が作るの?」


「そうだよ」


「行こう」


あゆみちゃんが言う。


「え?行こうって、塾は?」


「いいから。私が作ってあげる」
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