光の速度、君への想い
人型が水中からゆっくり出ると、重い足取りで、もとの固定台に着くと、全面を開けて、小山田真帆が疲れた表情をして出てきた。


私は小山田真帆に近寄るが声をかけられないくらいだった、俯きながら、暫らく近くで待っていると、いつもの笑顔になり、私に声をかけた。


『ごめんね、試験装機に乗るとね、かなり疲れるんだ・・体を動かして操作するから・・・中々話が出来なくて・・』


彼女は、大人になれば作り笑いは嫌でもするから、と言っていた。


今の小山田真帆は、辛いのに一生懸命に笑顔を作っているんだ。


そんな、小山田真帆を見るといとおしくなってしまう

いつもの笑顔になると、装機用のスーツを脱ぎに、向かった。


私も、漠然とはしていたかいつかは装機に乗る気がしていた。

< 12 / 23 >

この作品をシェア

pagetop