光の速度、君への想い
授業が終わり、私はクラスメートの誘いを、丁寧に断りながら、田島重工の研究棟に向かった。


セキュリティカードがあるので色々探索をしてみた。

施設内には、一般な事務部屋がある事務棟と研究や実験を行なう、研究実験棟とカフェテラスやジムや図書室のある、休養棟があり、研究実験棟は一人では入れないが、他はこのカードで入れた。


私は、小山田真帆か棚橋幹也の姿わ探しながら、施設内を探索した。


探すときは案外見つからないもので、二人を中々見つけられなかった。
確かに、彼らは父とは違い併設する、学園生徒だからいつもいる訳では無かった

二人には会えなかったが施設内のカフェテラスのパフェは大盛りで美味だったし

図書室のブックプレィヤーは最新式で、いろんな機能を堪能した。


いつの間にか、外は暗くなっていたので、父のデスクへ向かうと、父が丁度戻ってきていて、二人で帰る事になった。


夜空の星を眺めながら、父と二人で歩いて社宅まで帰りながら、学校の事を話した。


月が綺麗な満月を作っていた。


『戒音・・・月や星の光は長い旅をして、私たちの目に姿を映し出すんだ、それは途方も無い旅をしてね、そんな事を感じながら星空を見たら、何かいつもと違って見えないかな?』



『世界は見方を変えたら大きく変わるんだ・・』



私は、その言葉を聞きながら俯いた。


考え方や見方を変えたら、優等生を演じる自分はどう見えるのだろうと。


明日は、小山田真帆に会える気がした。


こういう感覚は意外と当たるのだ。

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