光の速度、君への想い
宇宙装機とは宇宙作業用の次期作業機械候補である。現在は、宇宙作業ポッドでの作業を主体としているが国際会議で制定された【火星再開発計画】から新規作業機械のコンベンションが開かれる。


田島重工は人型のパワードスーツ型の万能作業機械である宇宙装機を開発し、他企業と渡り合うつもりでいる。


私達、宇宙行動学部の選抜メンバーは、将来、火星再開発プロジェクトの主軸になるべくした人材だった。

学園は、田島重工から多額の寄付をしてもらってる関係から私達が、宇宙装機の研究開発を手伝っていく事になっていた。
研究開発と言っても様々で材質部やプログラミング、また、私達の様なテストパイロットである。


棚橋幹也が学部からエントリーした関係で、田島重工の試作型の宇宙装機に乗ることになる。


『小山田さん』


幹也の柔らかい親しげな声は意外と気に入っている。

もちろん、調子にのるので本人には言わないことにしているが。


『宇宙装機のコンベションに僕らが選ばれたみたいだね・・・・』


『うん、開発部も、若手中心みたいだから、へんな緊張はないけど・・・ドイツから、航空機部門の専門家がくるらしいね』


『グーデンベルグ技術課長だね?確か娘さんと来日するらしいね』


『綺麗だったらよいね?娘さん?棚橋くんならモテルよ?ほら、前に学園見学で幼なじみの可愛い子きてたよね?』


悪戯っぽく言うと、幹也は顔を赤くしながら


『ユイは妹みたいなものだからね・・』


照れてる幹也も可愛いものだ、まるで小動物みたいだこういう雰囲気が好きなのかも知れない。


『棚橋くんとなら、うまくいける気がするから』


幹也と話ながら、少しワクワクした。
< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop