ボクはボクでも、僕じゃない。
吉村 貴斗
存在
ふと目覚めると、そこは真っ白な壁に覆われた病室だった
『・・・・・』
頭が痛い
いや、体が痛い
・・全て痛い
苦痛に顔を歪めながら、ゆっくりドアの方へ目を向けると
扉は閉まっているものの、聞き覚えのある声が聞こえた
「・・本当に、ありがとうございました」
母さん・・?
未だハッキリとしない頭が、突然傷んだ
・・・・僕はどうしてここにいるんだろう・・