赤い月
「??!!///」
見上げるふたつのルビーに自分が映っているのが、ハッキリわかる距離。
またも上昇する体温。
鼓動は早鐘を打つ。
ナニコレ病気?
俺、死ぬの?
「そなたが去らぬなら、妾がゆこう。」
「…っは?
や、ちょ、待っ…」
『動くな、景時。』
あ…名前!
呼んだ!
今、呼んだ!
ヤバっ!
テンション↑↑ヤバっ!
小躍りしちゃうよ?
‥‥‥って、あれ?
「…踊れねぇ…」
「正しくは『動けぬ』じゃ。
呪をかけた。」
「へ?」