赤い月
「っっくくっ
だって…っくっ
ケバい年増専門の遊び人の言葉とは思えねー…ぶふっ
オトメかっ
ぶははははははっっ」
「違いますぅ。
遊び人じゃないですぅ。
キレーなオネーサマのお願いを叶えてるダケですぅ。
言わば、ボランティアなんですぅぅぅっ。」
論点がズレたようだ。
「あーっ
薫に言うんじゃなかったわ。」
「悪ィ 悪ィ。
で?
その愛しのオネーサマは、ドコのダレかもわかんねーんだ?」
からかうような薫の問いに、景時は表情を硬くした。