赤い月

「っっくくっ
だって…っくっ
ケバい年増専門の遊び人の言葉とは思えねー…ぶふっ
オトメかっ
ぶははははははっっ」


「違いますぅ。
遊び人じゃないですぅ。
キレーなオネーサマのお願いを叶えてるダケですぅ。
言わば、ボランティアなんですぅぅぅっ。」


論点がズレたようだ。


「あーっ
薫に言うんじゃなかったわ。」


「悪ィ 悪ィ。
で?
その愛しのオネーサマは、ドコのダレかもわかんねーんだ?」


からかうような薫の問いに、景時は表情を硬くした。

< 28 / 170 >

この作品をシェア

pagetop