赤い月

だって…


「初めて逢った時思ったんだ…
君、捨てネコとかほっとけない人でショ。」


「…
そなたはやはり阿呆じゃったな。」


ハイ。キタ、コレ。
予想通り。

嬉しすぎて頬が緩む。
俺、変態確定デス。

彼女が傍を離れる気配がして、髪が手をすり抜けていった。

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