赤い月
襲われて、助けられて、傷の手当てをしてもらって、抱えられて、家に送ってもらう…
俺はヒロインか?!
そして彼女はヒーローなのか?!
「はぁ…」
彼女に逢えれば止まると思っていた溜め息は、止まるどころか数を増している。
情けないと思ってるカナ?
幻滅したカナ?
や、もともと相手にされてないケド、さ。
でも、もうちょっとマシな再会もあったンじゃない?
なんか…こう‥‥ロマンチックな?
あー!!
今夜をやり直したい!
せめて、この俵担ぎだけは勘弁してー!!