赤い月
案の定、薫はゆでダコのように真っ赤になっている。
「薫っ 見んなっ
俺ンだっ!!」
「は? じゃあ、この女が?
ムリじゃね?
レベル高すぎンだろ。」
話しながらも、薫は彼女を見上げたまま視線を逸らさない。
なんかムカつくっっ。
さっき友情を感じたハズなのに、今はデコピンしたくてしょうがない。
胡椒で目潰しした挙げ句、デコピンの刑に処したいっっ!
「なんの話じゃ?
ジジィはおらぬのか?」
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