赤い月
「…
先が思いやられるほど、そなたは阿呆じゃ。」
阿呆レベルがどんどん上がっているようだ。
溜め息をつき髪を揺らす彼女を、景時は涙目かつ口を尖らせて恨めしげに見つめた。
「我ら鬼神は、人の目には美しく映るそうじゃな。」
な?!
臆面もなく言い切っちゃったよ、この人!!
でも事実過ぎて、ブンブン頷くコトしかできねーよ!!
「それ故太古より、数多の人間が我らに懸想した。」
…なにゲに自慢?
あー!! それでも事実過ぎて、以下略!!!