赤い月

「…
先が思いやられるほど、そなたは阿呆じゃ。」


阿呆レベルがどんどん上がっているようだ。

溜め息をつき髪を揺らす彼女を、景時は涙目かつ口を尖らせて恨めしげに見つめた。


「我ら鬼神は、人の目には美しく映るそうじゃな。」


な?!

臆面もなく言い切っちゃったよ、この人!!
でも事実過ぎて、ブンブン頷くコトしかできねーよ!!


「それ故太古より、数多の人間が我らに懸想した。」


…なにゲに自慢?
あー!! それでも事実過ぎて、以下略!!!

< 98 / 170 >

この作品をシェア

pagetop