赤い月
「しかし、我らは鬼。
人とは違う。
生きる場所も。
生き方も。
生きる時も。
そのことに気づいたある者らは恐怖に狂い、ある者らは絶望に苦悩した。」
あら?
なんか雲行き変わったカンジ?
「そなたとて、見た筈じゃ。
小鬼を貫いた妾の爪を。
感じた筈じゃ。
肩に食い込む妾の牙を。」
…あー…
コレって…
「鬼と人とは相容れぬ。
交われば歪みが生じる。
その歪みの一つが…赤光…
そなた自身じゃ。」
俺…
フラレてンだ…