秘密な関係
「お待たせいたしました」

の声に我に返る

急いでいつもの笑顔を張り付け

修理済みの腕時計を確認して受け取りのサインをする

従業員カードで決済をしてもらっている間、安達くんの方に目を向けると

またいつもの無表情な顔に戻っていた

従業員カードをもらい自分の売り場に戻ろうとすると

「荒…△×☆…」

と安達くん

「あ・ら・か・わです」

同期の名前くらい覚えようよ

と言いたいところをグッと堪え笑顔で言う

「どうしたの?安達くん何か用」

もう休憩時間あまりないし早く戻りたいんだけど

どーせ手首見せて貰えるワケじゃないし

「悪いな、明日の同期会の場所知ってる?」

「明日?」

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