蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei ~
慧はくすりと笑って言う。
・・・大人の余裕に満ちた、その笑顔。
絢乃はその笑顔に、胸がドキッとするのを感じた。
「お前は何も考えなくていいよ。・・・何も考えなくても、おれのことが好きだって思うようにしてあげるから。だから安心して?」
慧は色艶に満ちた鮮やかな瞳で、じっと絢乃を見つめる。
───絢乃を陥落しようという意志を感じる、その視線。
その強引さに、熱情に、胸が壊れそうにドキドキする。
安心してと慧は言うが、とても安心などできそうにない。
『本気でいかせてもらうよ』の意味を今更ながら感じ、絢乃はぼうっと慧を見上げていた。
慧の指が絢乃の胸の膨らみに触れ、遊ぶように軽く撫でる。
つんと尖りをつつかれ、絢乃の体がぴくっと揺れる。
慧の指は絢乃の弱い場所を探しながら、ゆっくりと肌を刺激していく。
・・・体の奥から、熱い何かがじわっと溢れる。
「・・・あ・・・はぁっ・・・」
「あ、そうだ。これだけは言っておかないとね」