蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei ~
慧は綺麗な二重の瞳を細め、絢乃に笑いかける。
───その、男の色気に満ちた瞳。
絢乃はその瞳に、吸い込まれるような気がした。
本気になった慧は、絢乃の想像以上に強引だ。
・・・これまでは絢乃の望みを尊重し、兄でいてくれようとした慧。
けれど今、慧は本気で絢乃を自分のものにしようとしている。
そんな慧に、これまでにない勢いで惹かれていく。
慧の指が胸から腹部、腰へと下がっていく。
足の間の繁みに触れられ、絢乃はビクッと背筋を強張らせた。
慧は労わるように優しく撫でながら、再び口を開く。
「・・・あぁでも、あのことだけは気になるな。ついでに聞くことにしようか」
「・・・えっ?」
「隠すとお前のためにならないよ。というわけでアヤ、素直に言ってね?」
慧の指先が、つぷっと絢乃の中に入る。
既に潤んだそこは慧の指を抵抗なく受け入れた。
慧の指は絢乃の中の感じる部分を的確に刺激していく。
絢乃は与えられる快楽に、背筋を仰け反らせた。
「あ・・・ぁあっ、んあっ・・・」
「ね、アヤ。・・・お前が大学の時、何があったの? 教えて」