蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei ~
慧は涙を流す絢乃を、切なげな瞳でじっと見つめた。
───愛しさと切なさが入り混じった、その瞳。
「・・・お前は好きな男に抱かれてると思えばいいよ」
「・・・っ・・・」
「おれが何をしても、何を言っても、気にしないでいいから。目を閉じて、好きな男のことを考えていればいい」
背に回った慧の腕に、再び力が込められる。
はっと顔を上げた絢乃の唇に、慧の唇が素早く重なる。
唇はやがて絢乃の唇を割り、次第に深く激しくなっていく。
・・・もう・・・
全てが、夢のように思える・・・
絢乃の胸に、感じる部分に、慧の指が触れる。
指が動くたびに、絢乃の体の芯がひくっと揺れる。
快楽は次第に深まり、無意識のうちに腰が戦慄く。
絢乃は夢うつつの中、慧の腕が自分の体を強く抱き寄せるのを感じていた・・・。