舞い散る花の導く先に
そして土方は黙ってこちらに近づく。

私はうつむいてを目を合わせないようにする。

「もう逃がさねえからな。雅。」

「え?」

私は土方がつぶやいた名前に反応して顔を上げる。

まじかで視線がぶつかる。

いつのまにか隠れていた月が顔をだす。

「ん・・・・?」

土方が私の顔を見て少し驚いた顔をする。

「雅じゃない・・・・?」

「副長?」

一という人が土方に声をかける。

「お前、名はなんていう?」

「呉羽よ。」

「呉羽?」

「そうよ。」

すると土方は驚いた表情から苦い顔になる。
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