舞い散る花の導く先に
あの後帰ってからひどく皆さんに心配された。

だけど私はすみませんとすぐに部屋にもどった。

そして、次の朝朝食ではなにも聞かれなかった。

きっと、沖田さんが説明してくれたのだろう。

みなさんは優しい。

ずっとこの居心地のいい場所にいたいとすら思う。

でも、雅が見つかり打ち取ったら?

私がここにいる意味もなくなる。

私の存在の意味は所詮その程度のもの。

深入りしてはいけない

と心が私に警告する。

でも、と思う自分がいるのも事実だ。



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