舞い散る花の導く先に
雅「なにって、決まってるじゃない」

頬についた血を口に塗る。

まるで紅を塗るような動作で。

雅「私はね、ただ二つの目的をはたしに来たの」

沖「目的?」

雅「そうですよ。一つ目は新撰組を皆殺しにすること」

その言葉を聞きあたりに戦慄が走る。

雅「そしてもう一つは・・・」

まっすぐに私の瞳をみつめる雅。

雅「姉さまをあの方の元へ連れて行くこと」

呉「え・・・?」

あの方・・・・?

新「雅!!お前が俺らと過ごした日々は嘘だったのか!?」

悲痛な叫びがひびく。

雅「そうですよ、っていったらどうする?」

まるで楽しい遊びをするみたいに微笑む雅。

艶やかで、残酷な微笑みを浮かべて・・・・


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