舞い散る花の導く先に
なんとか風圧を避け、切りかかる。

この感じ、戦国時代以来かしら?

生と死をかけた戦い。

仲間の命を懸けた戦い。

だけど、私は彼らのことを仲間と呼んでもいいのだろうか?

そしていっきに雅に切りかかり刀を飛ばす。

雅「っ!」

油断していたのだろう。私に刀を飛ばされて驚いた瞳をする。

雅「あーあ。お姉さま完全に目覚めちゃったんだね。その刀裁き完璧なまでに鬼神姫じゃない。」

呉「え?」

雅「前はこう呼ばれてたんだっけ?鬼神姫様?」

呉「っ!!」

雅「まあ今日はいいや。面白いものも見れたし。またね姉さま!!」

そう言ってひらりと木に登り塀を降りる。

山「待てっ!!!」

山崎さんと何名かの隊士が後を追う。

でも、もう見つけられないだろう。

私は足もとに倒れている隊士に駆け寄る。

そして必死に血止めを行うが、鮮血はあふれて止まる気配がない。

呉「っ誰か、私の部屋の薬を!!!!」

誰かが走り出す気配を感じて私は続ける。

土「呉羽、これをつかえ!!」

土方さんに新しい手ぬぐいを渡されてまた止血を開始する。

原「とってきたぞ!!!」
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