舞い散る花の導く先に
「お濃。元気になったか?」

「え?」

「最近家臣のものがお濃が沈んでおると言っておったからの」

すこし恥ずかしそうに信長様は早口に話す。

ああ、この人は本当はとても優しい人なんだ。

私は心が温かくなった。

「もう大丈夫です」

「本当か?」

すこし心配そうな信長様。

「はい!!」

そして、この日から私たちは急速に距離が近くなっていったのだ。

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