舞い散る花の導く先に
呉「だから、私は現世では信長様と結ばれたいとは思わないんです」

沖「でも、寂しくないの?」

呉「正直、少し寂しいです。私はまだ現世で恋をしておりません。だからこそ、余計に過去にすがってしまうのでしょう」

沖「呉羽ちゃん・・・・」

するとそっと沖田さんが私を抱きしめる。

沖「それなら現世でも恋をすればいい」

呉「え?」

沖「そうすれば前に進めるんじゃないかな?」

呉「そうかも、しれませんね・・・」

沖田さんのぬくもりがあまりにも温かいから涙が出そうになる。

沖「なんなら、僕と恋してみる?」

呉「えっ!?」

突然の言葉に素っ頓狂な声を上げる。

沖「あはは。冗談だよ」

そう言うと沖田さんはそっと私を離す。
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