舞い散る花の導く先に
いったい何なの!?

ここはどこ?

私は一体なにをされようとしているの?
頭の中は疑問だらけだったが今は本能が私を走らせてた。

あと少しで出口にたどり着ける。

そう思った瞬間にきらりと刀がきらめくのが視界の隅で見えた。

私はとっさにいつも身に着けていた刀で受けとめる。

「え?お前刀つかえたのか?」

私と刀を交えている男は意味がわからないことを問う。

私たちは何度か打ち合う。

男はなかなかの剣の使い手のようだ。

だけどここで負けるわけにはいかない。

私は男がひるんだ一瞬のすきをついて思いきり男を刀で押す。

「うわっ!!」

男は体制を崩して倒れこむ。

私は男の首の横に刃を立てる。

「邪魔しないで。」

そして刀を抜き鞘に納める。

「てめえ、どこでそんなわざ身につけやがった?」

後ろからまた新しい声がする。

< 8 / 128 >

この作品をシェア

pagetop