舞い散る花の導く先に
沖「どうしようかなあ?」

呉「お、沖田さんからかわないでください!!」

すこし怒り気味に言うと苦笑いで離してくれた。

呉「助けていただいたのはうれしいですけど、こういう抱きとめるとかいう助け方は好きな方だけにしたほうがいいですよ?」

沖「なんで?」

呉「沖田さんは素敵な方なんですから大概の女の子はみんな勘違いしてしまいますよ。あ、そろそろ土方さんのところへいきますね!!」

そういって沖田さんに背を向けた瞬間ふわりと抱きしめられる。

呉「え?」

沖「もし僕の好きな人が呉羽ちゃんだったらどうするの?」

呉「お、沖田さん?」

沖「なーんてね」

そういってぱっと手を離す。

呉「なっ!!お、沖田さんからかいすぎです!!もう!!」

すこし怒りながら呉羽は走りさる。

沖「本気だったりしてねえ・・・・」

総司の声は春風のみがきいていた。
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