あの夏で
───がらっ…
ぱっと先生は顔をあげてこっちをみた。
その顔は
悲しいような
うしろめたいような
ほっとしてるような
嬉しいような
いろんな感情が入り交じった表情。
「先生、おはよ。もう昼だけどさ?」
今は5時間目の真っ最中。
あははっておどけたような感じではなしかける俺。
こんな感じで言わないと俺らしくないし、先生が泣いちゃいそうなんだもん。
「…そうね」
「暗いなー。あ、寝かせてね?」
「サボりはだめよ」
そんな言葉を無視して俺はさっさとベットにのる。