あの夏で





しばらく沈黙がつづいて先にしゃべったのは先生だった。



「ねぇ、中島くん…」



「ん~?」



「中島くんって姉弟とかいるの…?」



「いないなぁ…。なんで急に?」



「元々の名字が迅野って本当?」


俺の話は無視なのね。



「そうだけど?」



「…あたしもなの」



「へぇ…」


なんだろう。


この胸騒ぎ…。






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