あの夏で





病室まできて告白だなんて勇気がある子だなぁ…。


だから盗み聞きしなくても聞こえてきちゃったんだ。

相変わらずゆうきはもてていて…。


こんなおばさんとつきあってていいものか…。


「たまたまきこえただけだよ」


「はいはい。あ、ねぇ」


「なに?」



───ちゅ…。


あたしは顔が真っ赤のままゆうきに抱きしめられていた。






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