君に出会った世界
ピューン
いきなりの不気味な音に身震いがした。
「何?!誰かいるんですか?」
どうしよう、ゾンビとか出て来たら。
日現実的な今、何があっても可笑しくない。
ピューン
再び不気味な音。
「だから、何!?」
「ピピッ
約20m先にある扉を開けてください。あなたを案内します」
何処から聞こえるのかわからない機械音。
案内って、この世界をってこと?
やっぱりここは、今までとは違う世界…なんだ。
扉を開ければ誰か人がいるのだろうか。
まだ分からないが、一人では居たくない。
いきなり死んで、いきなりこんな暗闇に一人だなんて、なんだか自分が可哀想すぎる。
もし他に誰かいるのなら、一緒にいたい。
その"誰か"が、ゾンビなら話は変わるけど。
取り敢えず、その扉まで行くことにしよう。