―三年間―

するとあいつが
あたしの近くに
寄ってきた。


「なに…??」

「お前…速いな」

「……え?」

「間近でみると
なんかすげぇ」

あいつは笑い
ながらそう
言った。

辺りはもう
日が昇り始めて
明るくなって
いた。


「速くないよ!!」

「そんな否定
すんなよ。自分
に自信もちゃ
もっと速くなる
んじゃね?」



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