―三年間―
「沙希?いらいらして
ると幸せ逃げるよ」
「部長!!」
後ろを振り向くと
笑いながら部長が
立っていた。
「彩は自分の種目の
とこいきな?沙希の
面倒は私が見るから」
「あっはい…」
彩は自分の種目…
砲丸投げの場所へと
戻っていった。
「部長…」
「いらいらするのは
わかるけど、まずは
自分のことだけ
考えな?」
「…はい。でも」
「でもなに?」
「…いえ。
なんでもないです」
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