ボサボサ眼鏡はイケメン社長!?
そう思わざるを得ないほどに、悲しそうな顔で宙に舞うホコリを見ていた。
「あの、社長?」
「へ、あ、なんだい。矢島君。」
あきらかに、あたしのこと眼中になかったでしょ。
「顔洗って、そのぼっさぼさの髪、ちゃんとセットしてきてください。」
「は~い。」
社長は大きな欠伸をこぼしながら、奥の部屋へと消えて行った。
たまった書類は、期限を見ながらまとめていき、周りに散らばっているお弁当のゴミはプラスチックで分別してから、ゴミ袋に詰めた。
「だーいぶ、片付いたかな。」
ふーっと、息をつきながら汗をぬぐう。