ボサボサ眼鏡はイケメン社長!?
顔面蒼白。
今のあたしにピッタリな言葉である。
まさか、そう思われていたなんて。
自分はこれでも有能な秘書として、各会社に足を運んできた身だ。
だから、ショックが大きかった。
これは、燃えちゃうな。
頑張って『清掃員』の考え覆してやろうじゃないですか!
1人燃えるあたしをよそに、エレベーターの音が社内に響いた。
ガーッと開いたドアから見えたのは。
「お、矢島君じゃーん。おっは・・・ってちょ、何無言でドア閉めようとしてんの!?」
ここに来てあたしは何度ため息をついたんだろう。